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   「新しき執筆活動について」

 

                       佐 藤 悟 郎

 

 

 将来に向けた人生目的は、文学活動にある。これまでの活動が偽善的なものであったことを認め、深く反省しなければならない。目的を正しく認識し、精力的に活動を進めなければならない。将来の姿が、どのようになるのかは分からない。目的に添った相応しい人間へと成長したいと思っている。

 

 最初に何をすればよいのか分からない。活動形態と内容を定め、整然とした活動を維持していくことが大切と思う。一体、何をしたのか問うことができない状態は良くない。常に、課題が目の前に明確に示されていなければならない。

 

 方法は多くあると思われる。例えば、活動区分に従い資料を整理する方法、完成を中心とする方法などである。職業と心の甘さが、活動の障害となる。障害を持っている中、最も適した方法で活動を進めていくことである。即ち、一年を四半期に分けて活動し、順次集積する方法である。過去に梧桐活動として行ったものである。今後は、遊戯的な心構えは一切とらない。筆名の造作をすることなく、佐藤悟郎の名を通して書いていくものとする。四半期に区部とすれば、春夏秋冬として「号」を付して取り纏めることになる。

 

 活動で作成する文章は、文集の中に収めることになる。特例を認めないことにしなければならない。活動は、全て原稿用紙に統一して行う。これは、文章断片であろうが、作品であろうが、卑下すべき記述であろうが、全てを文集に収めるという意味となる。注意すべきことは、全ての文章に標題を付し、書き終えた年月日を簡記することである。

 

 活動すべき場所は、自室とする。他の場所で書く活動は慎まなければならない。文集が散逸する原因ともなる。他の活動及ぼす心理的、行動的な影響もある。活動を集中的にできる場と時間を求め、活発に活動することである。

 

 活動すべき全てとは、活動管理、文学論を含めた全てである。活動の中心は、詩歌や小説の創作である。作成した後に見てみると、詰まらないものが確かにある。それはそれで良いと思わなければならない。最初から良いものを書けるとも思わないし、多くの作品の中で数編でも良いものがあればよいと思わなければならない。

 

 作品が、全ての結果を語るだろう。作品の評価はともかく、このようにして人生を送ったことを示すことでも良いのではないだろうか。人生の終わりに、満足して、納得して別れを告げることができるかが、大切なことであると思っている。元気よく人生を過ごすことができると思っている。