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「狸が死んでいる」
佐 藤 悟 郎
今朝、朝食を摂ろうとしたとき、妻が奇声をあげて家に入ってきた。 「お父さん、狸が死んでいる。」 その話を聞いて、私の家は狸が住むほど田舎にあるのかなと思った。郭公鳥や雉が庭付近に現れることは知っていたが、狸と言うことになると山里と言う印象が浮かぶのである。妻の話によれば、松浜の従姉妹の家にも狸がよく来るので、餌を与えているということだった。認識不足は私にあるのだと知った。
認識不足といえば、自分自身のことが多い。時々は考えるのであるが、全てが中途半端に終わっている。今、自分の現状を見つめると、多くの問題行動を指摘することはできるが、だからといって悲観することはないと思っている。根本的な問題点として、精神的な蒙昧に陥っているということである。急ぐ必要はないが、順次解決していかなければならない。また、これに類似する精神行動も多いことに注意をしなければならない。迷信を信じない訳ではないが、迷信により人生を左右されてはならないと思っている。
私の人生がどのようなものであったのか、これからの人生がどのようなものでなければならないのかを具体的に検証していかなければならない。
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