リンク:TOPpage 新潟梧桐文庫集 新潟の風景 手記・雑記集




 

「順序良く、急げ」

 

佐 藤 悟 郎

 

 

昨日、今日と部屋の整理をした。二日で整理ができる私の活動は、そう驚くものではない。整理の結果、過去の整理方法と同じくなってしまった。それは、過去の活動方法が誤っていなかった証拠である。

 

 次は、これからの活動についてである。最近、パソコンで書いた方が早いと実感するようになった。これからの活動は、やはりパソコン使用による活動が主力となると思う。活動は堂々と急いで行わなければならない。これまでの活動を見ると、正月休み中は活発であるが、段々と鈍くなっていく。具体的目標がないためかもしれないが、心の在り方に問題があるのではないかと思っている。

 

 少なくとも、家にいる間は文学活動に集中すべきである。特に休日は、有効に使わないと時間がない状態となる。その分、職場における仕事の在り方も厳しくなると思っている。仕事は、職場で完遂する意気込みで行わなければならない。仕事の要点をきっちりと抑え、適切な管理と実働を行う必要がある。昨年を振り返ってみると、いかにも実働時間が少ないことを感じている。

 

 これらの根本に立ち、文学活動を如何に行うかを、深く考えていかなければならない。従来の作品に拘ってはならない。新しい作品の創作を強力に進めていかなければならない。それがパソコンによることができるのかを検討しなければならない。それは、訓練の問題である。

 

 創作は主題と筋があれば、次は展開部分である。それらを如何に育てていくか、通常の生活の問題となっていくことであろう。心のあり方、あるいは知識の習得などである。特に道徳観や心理の鍛錬に努力しなければならない。全生活を賭けて行うべきことである。新聞を読むこと、本を読むこと、スケッチ文を書くことなど多く残されている。そんな風に生活全体を有機的にしていかないと、現代にマッチした作品を創作することは難しいだろう。

 

 過去の作品には、恋愛物が多いが、それは通用しないだろう。世の中に通用する作品を創作することである。前に主題と筋と言ったが、通常の訓練は概ね筋に重きを置くことがよいと思っている。それは身の回りのことでもよい、思いつくことを一枚程度で書くことにすればよいと思う。特に、仕事柄人間の悲哀を知る立場にあるのだから、できないことではないだろう。

 

                    平成十五年一月五日