リンク:TOPpage 新潟梧桐文庫集 新潟の風景 手記・雑記集




「草稿のために」

 

佐 藤 悟 郎

 

 

 文学活動、それは久しい言葉である。身近にあるようで遠い世界であった。私に意思さえあれば、いつでも入ることができる世界である。ゆっくりでよい、確実に実績を重ねていくことである。

 今までの繰り返しであってはならない。活動を体系付けて行い、興味のあるものにしていくべきではないかと思っている。

 

 

 花が咲くころの思い出がある

 信濃川の川縁にうつぎの花が咲く

 ピンク色をした花である

 その香りは私も好きだった

 私の初恋はその花の咲くころに感じた

  そして人生の抒情を好きになった

 

 真剣に朝な夕なに小説を読み始めた

 純愛小説の好きな少年となった

 心の中で想い出のある人を探した

 温かい心と人生の洛陽を知った

 心の里で不吉な詩を読んだ

 その暗い影は今なお心に流れている

 

 私は新しい旅をしなければならない

 漠然とした思いに生涯をかけて

 色々な思いを片付けていこうと思う

 悲惨な旅になるだろう

 それでも私は旅をしなければならない

 

 ふと人生を思ってみた

 

 桜の咲く加治川の華やかな流れ

 校庭の大きな櫻の幹の下の少女

 うつぎの花を抱いている近所の少女

 静かに本を読んでいる女学生

 尼僧の門に消えていく女学生

 

 想い出は尽きることがない

 その一つひとつを辿ってゆこう

 悲しくても人間としての温みがある

 思い出を語ることは全てではないが…

 私は流れの源に帰り思うことだと…

 それは誤っているかもしれないが

 

 人生とは正解のない誤りの連続

 悲しみと恨みの世界…それでも

 

 

 

「新発田の二の丸の風景」

 私の家の向いには一緒に遊んだ佐藤静香さんがいた。兄の哲夫から聞くところによれば好きな人が亡くなり独身を通しているとのこと。ピアノを教えているとのことである。

 

「長岡宮内の風景」

 小学校の通にあるお茶屋の娘の竹樋礼子山は同級生である。お姉さんが竹内先生と結婚をした。私が中学校一年生のとき、転向する際、宮内駅のプラットホームで泣いていたとのこと。

 櫻の幹の下の少女原幸子

・野口靴屋の一男の妹京子、姉初枝

・長谷川道郎の母と妹由美子

 

「小千谷の天竺での風景」

 小千谷での想い出は、私の生涯を左右する出来事で充満している。

 市営アパートには杵淵の一家が住んでいた。純一とよく遊び、そして姉久子の思い出は私の生涯消えることはないだろう。

 高校の修学旅行で知り合った藤田和美さんは、世を悟ったような言葉を残し小出の尼僧学林に入門した。

「東京外神田の風景」

「横浜弥生町の風景」

「東京鐘ヶ淵の風景」 

「山古志の池谷の風景」 

「新潟の白山浦での風景」

「新潟の川岸町の風景」

「新潟の紫竹の風景」

「新潟学校町の風景」  

「新潟松浜町の風景」

「頸城安塚の風景」

「新発田舟入町の風景」

「長岡西新町の風景」

「新潟女池の風景」

「新潟太夫浜の風景」

「卷東六区の風景」

「水原岡山町の風景」

「新潟太夫浜の風景」

 

「その他の風景」

・母のふるさと川部

・父のふるさと松澤