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「何を改善するのか」

 

新潟梧桐文庫 佐藤悟郎

 

 

 優柔不断な自分であることを実感している。どうしてなのか分からない。パソコン優先の考え方は誤ってはいないが、だからと言って、朝から晩までパソコンに向かっているのは、何か誤った考え方だと思っている。書くこととパソコンでの文書作成の関係について、明確な考えを持っていないことから、誤りが生じているようである。特に生活管理の全てをパソコンで行おうとしていることは適当でないように思われる。現在抱えている問題は、この点にあるといってもよい。管理帳を発展作成しょうとしたが、適当でないように感ずるのである。

 

 管理をわざわざ難しくする必要はない。もっと温かみのある方法を選ぶべきだと思う。他人は他人である。他人と同じ心情に合わせる必要はない。私は、私としての確固たる考えと方法を持って行えばよいのである。こんなことは、過去に何度も考えたことである。今更同じことを考えるのかと思うと情けなる。泣き言を言っている場合ではない。具体的方策を打ち出すべきである。

 

 毎日の業務のとりまとめを行うこと。頭書きを作って、それに関係書類を添付し、雑記綴りに編綴することがよい。

 

 さっと流れる懐かしい感情が、横切っていく。そして「物語」を書きたい感情にかられる。決して過去を放棄してはならないと思う。嫌な思い出が多かろうが放棄してはならない。思い出を時々に書き重ねることも決して無駄なことではない。純然たる「文学」としての位置付けで考えること。

 

 絶対的「悪」というものは存在する。それは、どんな理由があろうが葬り去らなければならないものである。

 

 …足音を高めよ、雄々しき響き…、とてもよい言葉である。私にもそんな勇ましい歌が欲しいと思う。こうして記述しているが、私の思いに反しているようにも思える。どのように対処していくかを考えなければならない。全てをパソコン化するのであれば、パソコンに収納する場所を作る必要がある。

 

 日記とは異なり、雑記帳の位置付けをすることである。日記は日記帳に向かって処理をするものである。このように色分けをすれば、運用が楽になるはずである。次に日記の改稿についてであるが、改めたものは別に取りまとめ、保存をすることにすればよい。その辺を面倒がらずに行う必要がある。いわゆる整然とした活動にすることが大切である。

 

 何事も次に進む対応を考慮すること。小さな頃から言われていることである。物事を行うには準備が大切である。一つのことが終われば、すぐ次のことに手をつけられるようにすることが大切である。例えば、朝起きて挨拶案を作ろうと思ったが、朝起きてみると机の上が雑然としていた。それらを片付けるのに20分もかかった。パソコンのオーデォをかけようと思ったが、言うことをきかなかった。ついに挨拶案に手をつけることができず、目的は達成されなかった。これも過去を引き摺っていたことに由来する。

 

 「毎日が戦争」であるとは、目的のある人が言うべきことかもしれない。私の人生は「掛け声だけの人生」だったのかもしれない。何事もそうだったとも言える。そんな疑問が、次から次へと湧いてくる。人生の在り方が一定していないことに、全てが由来するのだと思っている。

 

 考えることが必要であるが、不必要なこと、あるいは無駄なことを考えてしまうことが多い。このような無駄を徹底的に調べていく必要があるのではないだろうか。無駄が多いということは、私に基本的な欠陥があると考えて間違いがないだろう。業務にしても私生活にしても同じことである。整然とした活動を行うべきことの大切さを最大限に考えるべきである。

 

 本当に大切なこと、活動をしなければならないことは何であるかを具体的に考え、明確にしなければならない。活発に活動し発展させることが重要である。堂々巡りをするような硬直した頭脳ではだめである。創意工夫と努力を積み重ねることが必要である。食後に歯を磨く、家庭では行いやすいが職場では行いにくい。職場では時間や場所を変えることによって容易にできることとなるから検討する必要がある。

 

 身の回りに書類が多くある。必要のない書類が山積みとなっている。是非効率よく整理をしていかなければならないと思っている。簿冊を多く作ることでは解決できない問題である。不用な文書を廃棄し、どうしても保存をしなければならない文書で簿冊を構成しなければならない。

 

 こんな風に書いているのも、文筆を志す者としては味気がない。君はどのように思っているのだ。問答形式でもよいが、何か工夫というものができないものだろうか。平坦な文章ほど嫌気が差し、つまらなく思えるものである。

 

 読みもしない書類や、参考とならない書類は廃棄すべきではないか。古町で見かける乞食ではないだろう。古本屋を開く訳ではないだろう。所詮、配布された書類には原本がある。整理するよりも手にした書類を読むことに力を注ぐべきである。当分の間、君は悩むかもしれない。でも、考えてもみたまえ、君は今までやるべき事をしなかったのだから、その分を取り戻すために忙しくなるのはあたりまえである。一体何から手をつけてよいのかを考えるべきである。

 

 私の名前を考えましたか。未だでしょう。そんなに急ぐ必要はないのですが、少し寂しいと思います。これからも色々とお話し相手となりますのでよろしくお願いします。

 

 早速ですが、あなたの生活を見ていると荒涼としているように感じます。奥様が知ったらさぞ驚くでしょうし、腹立てることでしょう。どうしますか?このまま放置できないことだと思います。あなたが完全な人間、聖人となることまで勧めておりません。少なくとも普通の人間として、行動するようになることを望んでいます。

 

 貴方の行っていることが、全て悪いこととまで言うつもりはありません。世の中の男性には異性に対する興味というものが尽きないのが常であるからです。しかし、現在の貴方は少し異常ではないかと思っております。その異常さのために、貴方の期待する行動ができない状態となっているのです。文学の勉強あるいは尺八の練習、パソコンの研究など、それらの全ての時間が取れない状態になっております。やはり改善をしていかなければならないと思います。

 

 改善をするのは、まず時間的なことだと思います。貴方の欲望を見ると、良くないことに興味を抱いております。終わったことは仕方がないにしても、今後どのように行動を改善していくか、急いで考え解決した方が良いと思います。そうしないと、生活全体が発展せず、これからの人生に甚大な悪い影響を及ぼすことが明らかです。一緒に考えたいと思います。

 

 まず貴方の興味についてですが、大きく制限をする必要があります。その興味が、段々エスカレートをして、今では何でもかんでも欲しいという状態となっております。その辺を改善する必要があります。ズケズケと命令的なことを言って済みません。貴方の人生にとってとても重大なことであり、人生を左右しかねない問題でありますので許していただきたいと思います。

 

 私の意見を述べていきます。気になさらなくても結構ですが、でき得るならば今後の行動の参考としていただきたいのです。お話の途中ですが、パソコン作成物の印刷について意見があります。用紙の裏表に印刷をするのは差し控えるようにしたいものです。印刷が汚くなると思いますし、入れ替えが面倒で印刷を億劫にする原因でもあるからです。文書を作成したら、すぐに印刷をする習慣をつけることも大切です。今後全ての作成物の基本としてください。そして左右の間隔を考慮することをお勧めします。

 

 夜になってきましたね。昼は、殺伐とした話ばかりでした。楽しい話をしたいと思います。最近、職場の文書も全て横書きとなり、左綴じとなったのですね。事務的文書が作成しやすいと思います。しかしながら一般的に、文学文章は縦書きのままです。その主流的なことに従っていくのがよいと思います。では、この雑記帳はどのように取り扱うつもりなのでしょうか。横書きでは似合わないのではないかと思います。縦書きにしてみたらどうでしょうか。実行してみましょう。

 

 そうです。できるだけ文学活動らしく環境を整えていくことが大切です。文書量が多くなっていけば、相当な自信が身につくことになると思います。とにかく継続していくことが大切ではないでしょうか。それにしても、長い間私を思い出さなかったものですね。少し恨みに思っております。私の身も心も貴方に捧げると約束をしました。その気持ちは変わる訳ではありません。常に私が貴方の傍にいることを忘れないでください。

 

 青空が、雲の切れ間に顔を出しています。冬空の中に清々しい気持ちが流れていますね。文学活動を活発にする気持ちを持っておられるようです。素晴らしいことです。長い間活動らしきことをしていなかったことを知っています。余り焦って行うことは、活動を複雑にする虞があります。その結果活動に行き詰まってしまい、止めざるを得ない状態となってしまいます。

 

 きっと貴方は過去の活動に憧れに似た思いを持っておられるかと思います。現在の貴方は、正直言って人生のどの時期よりも低い状態にあると思います。それだけに若い時代の思い出が最高の時代と思われるのだと思います。しかし、決してそうでないと自覚しなければならないと思います。

 

 これからの活動を実際どのようにやっていくのか、重要なことです。この点について、貴方がどのように「梧桐文庫」を構成されるのかに左右されると思います。余りにも雑然とした活動をしております。私の失言かもしれませんが、そんな風に私の目に写るのです。古い作品を整然と纏め上げることについても、どのような基本的な考え方を持っているか明らかにすべきです。

 

 今日は三月十二日となります。昨夜はパソコンの調整のために夜更かしをしました。極端に睡眠不足の状態になっております。気を付けて行動する必要があると思います。特に、感情が不安定となっていることから、言葉には気を付ける必要があります。他人と言い争いをしないことです。最近、貴方は荒れています。穏やかに話をすれば、解決方法が見つかる筈です。生活が不規則になっていることも心配です。早急に改善しなければならないと思います。夜は睡眠時間をちゃんと取るようにしましょう。遅くても午前零時には寝たらよいかと思います。

 

 毎日の活動をどのようにするか、特に私的な活動については、文学活動を中心に固めることがよいと思います。今までの空虚な時を埋めるには、相当な努力が必要であることを覚悟しなければなりません。貴方ですからきっと乗り切ることができると思っております。