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   「想いは消えず」(その三)

                          佐 藤 悟 郎

 

 (その一) (その二) (その三) (その四) (その五) (その六) (その七) (その8)



 恵子が東京に行ってから、暫くして彼の元に恵子からの便りが届いた。
『昨夜は、先輩の先生方に囲まれて、盛大な歓迎会をしていただきました。でも、私は、故郷と貴方のことを思い出しておりました。限りなく、そして変わりなく、お過ごしのことと思います。
 私は、偽らない今までの生活、深く、貴方が関わっております。自惚れで言っているのではありません。貴方が望むなら、私は何でもいたしましよう。東京で、私は、結婚するなど、更々ありません。
 貴方も苦しんでおられることと思います。精神的なこと、人と人との間を割って入ったものを、私は恨みすら抱いております。そして、その中で生きていかなければならない私も苦しんでおります。
 二十数年間も培ってきた私の心は、そんなに簡単に壊れはしません。短かった、大人としての貴方とのお付き合い、私は初めてであり、女性であったことを、最も嬉しく思った日々でした。
 でも、私の人生そのものが、貴方に傷を与えてしまいました。貴方が、小説に志を持っておられなかったら、どうにでもできたのに。貴方が、小説を馬鹿にしておいででしたら、私も、進んで幸せになることができたのに。
 こんなことを考えていると、私は、自分の人生を呪わずにはおられないのです。私が、こうして東京に出てきたこと、今、私の身勝手にしたことと反省しております。少なくとも、貴方の近くにいるべきでした。
 漕ぎゆく舟です。私も、島を目指して出帆してしまいました。この道で頑張ります。貴方をお待ちしております。私のことを、いつまでも、そう、何時までも心に大きく残しておいてください。並木恵子』

 彼は、時々、机の上に置いてある、恵子の手紙を読んでいる。これっきり、彼女からの音信は絶えた。でも、某小説誌には、彼女の小説が連載されているし、時折、近況なども書いてある。それで彼は、彼女の動きについて、或る程度知っていた。多くの小説を書き上げていた。彼も手に入れて読んでいる。

 彼は、恵子と別れてから、もう一度、遅ればせながらではあるが、小説家としての道の再点検をしてみようと努力していた。今までのことを、そこから引っ繰り返すのはどうかと思った。まず、自分のやるべき目標、その重点を洗い出してみた。中心は、やはり創作である。それと詩を書くことにした。
 彼が考えたことは、習作という甘い考えでなく、全てが作品であり、実作という緊迫した立場で行うことだった。書き上げてみて、それを徹底的にぶち壊すことである。細かいことであるが、全体の流れは言うに及ばず、字体や文法、誤字などに至るまで、徹底した点検をすることである。そのために、作品は早く書き上げる癖を付けることにした。その繰り返し、実作をもって批判し、それを養分として自分を育てていく独習的態勢を取った。
 初めは、中々上手く行かない。粗雑な作品の山となった。それでも良いと思う。書き始めたら、十数枚を下らないように頑張るつもりでやっていた。その癖は、大体ついてしまった。その肉体的労働に加え、その中に実質を叩き込むことだ。その連想を的確にやることは難しいが、早く書いていくことで、連想の断絶を押さえていった。感覚的に、叙文、情景、会話などを書くようにしていた。考え過ぎぬように、主題は、全体で表現し得ることであるから、部分に、そう気を使わずに完成させる方法をとった。
 主題の要点は、その中に流れる感情であることにした。それは、先に伸びていくからである。筋立ても行ったが、絶対視はしない。形の中に入ってしまうと、壁に必ず衝突するからである。筋よりも、その内容に重点を置かないと、他人の作品の模倣になってしまうからである。卑下すべきことである。

 一つの壁がやってきた。以前に彼が思ったとおり、話が前進しない。思惑が浮かんでこないという現象である。彼は、その難関を乗り越える方法を知っている。毎日、絶えず考えることである。暇を作り出し、その対象とする小説の展開を試みることである。考えることで重要なこと、全体と部分を測って考えなければならないということである。小説全体の中で、部分が無関係であってはならない。
 考えることが、如何に難しいか知っている。そして思案が展開しないとなると、それは苦悩となる。しかし、対決しなければならない。苦痛となり、狂気に近くなってしまう。そう言う場面に遭遇することがある。仕方のないことだ。それでも考えることである。そして、つまらない結果になろうとも、敢えてその考えに縋り付いてしまう。小説もつまらないものと成り下がるだろう。それは、それで仕方ないと諦めてしまうしかない。彼はある程度消極的なことも考えていた。

 夏の暖かい日、県の労働局の梶原敏郎局長が家族を同伴して訪れた。この市の職業安定所と労働基準監督署の視察を兼ねたものらしかった。彼は、局長の娘敏子の顔を見た。細いというより痩せた顔をして、少し神経質そうな女性である。その女性が同人誌「さざ波」の同人であり、よく投稿する女性であることは知っていた。彼も投稿する関係で数度会い、討論もしたことがある。心を開かない、冷たい感じのする女性である。

 彼は、帰り際に、勝山邦男所長に呼ばれた。
「景山君は、局長を知っているのか。尤も、本局にいたのだから知っていると思うが。」
彼は、送り迎えの車の運転をしたことがある旨話した。雑用などで、家の中にも入ったことがあり、家族も知っているとも付け加えた。
「君と僕が、今夜の接待役と言うことだ。「青山荘」だよ。よろしく頼むよ。」
彼は、急にそう言われて、多少困った顔を見せた。所長は、気持ちを察するが、局長の方からの申し入れだから断れないと言っていた。

 旅館「青山荘」の別室を取って、梶原局長と彼と勝山所長の三人で芸妓を一人招き、酒盛りを始めた。彼は、その中を甲斐甲斐しく動き回った。歌も踊りも、何でもやる役目だった。おこぼれ酒など、何の足しにもならなかった。
 彼は、公務員の馬鹿馬鹿しいところを強く身に感じた。そして、笑顔でそれをやっている自分自身が、少し惨めに思った。時も経って芸妓が帰っていった。局長も所長も、かなりの上機嫌だった。特に勝山所長は、口が回らなず、締まりのない動作となってきた。
「もう、遅くなりましたので帰ります。」
彼は、所長に肩を貸しながら局長の了解を取った。局長は、妻子に挨拶をしてくれと言うことで、部屋まで案内した。半分酔い潰れている所長を片手で掴み、右手で腰を押さえて部屋の入口で立っていた。

 浴衣に着替えている梶原局長の妻の道子と娘の敏子が顔を出した。所長は、挨拶をすると言って、彼から離れた途端に、音を立てて倒れてしまった。彼は、抱え起こして、ようやく肩にした。
「明日は、貴方に案内して貰いますわ。」
そう、娘敏子は言った。局長の妻も同意していた。彼は、酔っ払っている所長が面倒になり、背負ってロビーに出てタクシーに乗り込んだ。局長の妻道子と娘敏子は、笑いながら見送ってくれた。
 彼は、アパートに帰って、所長が、えらく女房殿のお叱りを受けているのを尻目に帰って来たのを思い出しながら、机に向かった。

 翌日、出勤してみると、意気消沈する勝山所長の顔が見えた。二日酔いと醜態とに悩んでいるらしかった。そうしている中に、梶原局長が現れた。頻りに所長は、頭を下げていた。間もなく、彼が呼ばれた。
「業者との会議があるので、その間、妻と娘の案内を頼む。」
局長が、直に彼に言った。夕方までに終わり、その足で労働局の方に帰る予定だった。彼は、背広に着替えて外に出た。前庭の日差しの中で、局長の妻道子と娘敏子が話をしていた。そして彼の方に娘敏子が指を差して、直ぐ手を振り、手招きをした。彼は、二人を連れて歩き出した。
 雑踏の中に入ると、敏子は伏し目がちに歩いた。髪を長く後ろに束ね、注意深く考え込んでいる風だった。

 小説家というものは、作品を生むのは自身の投影であると言うのが、娘敏子の持論だった。現在も持ち続けている。つまり、作品は作家の生活状態、精神状態そのものが、必然的に現れてくるものである。だから、作品となり得る生活、精神を保持しなければならない。そのための努力が最も必要で、それをなし得ない者は、作家に適していないということらしかった。
 敏子は、それに従って行動しているのだと思った。彼は、確かに敏子の持論を否定するつもりは更々ないが、何かつまらないと思った。頑なに守っていくこと、そして敏子のそれが正しいとしたならば、敏子は敏子以外の作品を書くことができないだろうと思うからである。

 商店街や百貨店を巡り、静かなところで昼食にしたいと言ったので、彼は信濃川の見える料理店までタクシーを飛ばして案内した。
「ありきたりの鯉料理ですが。」
そう言って店に入り、座敷に上がった。六畳間の川のよく見える三階だった。料理ができる間、彼はテラスの腰掛けに腰を下ろし、川を見ていた。緑色に濁った水が流れ、堤の草の緑が濃く見えた。山の上の空には、白い雲が棚引き流れ、近くの木々が風にその葉を揺らしていた。娘も彼の前に腰を下ろした。
「最近、どんなものを書いていますか。」
彼が尋ねると敏子は、恋愛小説を書いていると言った。中々、微妙な表現ができないと言った。かなりの資料を作り上げ、長い小説になるとも言っていた。彼は、恋とか愛とかに程遠い女性が、敏子の論法でいけば到底完成することはないだろうと思った。

 彼は、纏まりのつかないものを多く書いている。とにかく書くことに全力を挙げている。そう話した。
「そんなことで良いの。」
彼は、少し笑って見せた。
「内容は、それなりの実力が付けば、備わってくると信じています。貴女の論法からすれば、馬鹿なことになるでしょうね。」
彼は、その時、ふと自分が並木恵子のために全てが変わってしまったことを思い返した。そして外を見つめた。雄大な土地が見えた。遠くに去ってしまい、長い間音信もなく、恵子も彼を忘れてしまったことを思うと、彼の心も痛んだ。そして目の裏が熱くなってきた。
「どうなさったの。悲しいことでも。」
彼は、ふと我に返った。娘を見つめた。そして、娘が優しそうな瞳で、心配げに彼を見つめているのを見た。彼は、初めてだった。敏子が女らしいのを見るのは。彼は、目を落とした。
「つい、過ぎた日のことを思い出しまして。毎日、毎日、原稿用紙に向かって書くこと、辛い、辛い毎日ですね。」
敏子は、それから、彼に優しい目を投げ続けた。食事の後、敏子の母を残して、二人で河原に降りた。
「私も、頑なに生きていることが分かるの。とても気が休まる時がないわ。」
敏子は、毎日、どこでも想念が、頭の中に渦巻いていると語った。そして、あれこれと言葉や筋を追って、繰り返し考えている毎日だと言った。そして苦しいと言った。
「それは、越えなければならない苦しみですね。」
彼は、ぽつりと言った。恵子の顔がまた浮かんだ。その苦しみを乗り越えた恵子、まだ、乗り越えずにさ迷っている河原の二人、いかにも小さな者に見えるのだった。

 彼と敏子は、堤に上がって歩いた。もう、小説のことなど口にしなかった。山や雲の話をした。お互い、傷付け合うまいと、心遣いをしていた。彼は、敏子の考えない姿が美しいとまで言った。実際、苦しみが抜けた敏子は美しかった。彼とは、十歳も年が離れている敏子の若さにしてみれば、小説家としての才能がないとは言い難かった。小一時間もして料理店に戻った。敏子の母は、うたた寝をしていた。二人で目を交わし、お互いの瞳の奥まで探り合っていた。

 彼は、局長家族を見送った後、一旦役所に戻った。アパートに帰る道すがら、恵子と敏子の顔を思いながら、考えながら歩いた。
『私は、文章を書くのに、性急すぎる嫌いがある。何を書こうとしているのか、中途半端で、意味不明である。特に、その全体を考え、部分がどのように推移していくのか、十分考えなければならない。このことについては、常々思っていることであるが、その部分を書き上げる文章も、正確さと、場にあった的確さがなければならない。
 小説の勢いとは、どこに存在し、感情の表現が、潜在的、あるいは顕在的にするのか、区別して表現しなければならない。書きながら考え、考えながら書く。そして、それが理に適ったものであれば、それに越したことはない。ただ、今の実力ではそうはいくまい。部分を書くにしても、部分の全体を思わなければ、書けないのは当然である。』
そんなことを思ったのだった。

 時期外れの異動で、彼は、また県都の局に勤めることになった。引っ越しの時、彼は並木恵子の家へ行った。彼女の母道子は、彼の顔を見ると渋い顔をしたが、彼を居間に招いてお茶を振る舞ってくれた。
 彼女の成功については喜んでいるものの、彼女が一生結婚をしないと言っていることに、愚痴を言っていた。やはり、人の母親だと思った。恵子は、書斎の道具など、全て東京郊外の、彼女が買った古い家に運んだこと、その館に、お手伝いを一人雇っていることを聞いた。
「私はね、恵子から、貴方のことを、時々口に出しているのを聞いたことがありましたよ。今となっては、貴方が相手でも良いと思っていますよ。」
何事もない風に、彼に彼女の母が言った。彼は、そんな機会は、今までにも、これからもないことだと言った。
「どうして。」
彼は、その問いに、どのように説明してよいか分からなかった。ただ、親しい友人として、認め合っていけるが、お互い夫婦になる感情が育っていないと説明した。恵子には、その気がまだあると母は言い張った。
「私が、余りにも、惨めなんです。」
彼は、自信なさそうに言った。彼の心には、悲しみが満ちていた。その話を止すようにと思いながら、母の瞳を見つめた。玄関先まで出て、恵子の母は、手を振って彼を見送ってくれた。
 うらぶれた、寂しい気持ちで、彼は、いにしえの懐かしい土地と、また別れを告げた。もう、彼の心には、激しい愛の芽生えはないと思った。
 彼が県都に赴任して待っていたのは、昇進だった。そのポストでは、彼は若い方であり、独身での役とは程遠い異例の出来事だった。

 その異動に少し遅れて、梶原局長が、本庁の三役へと栄転した。東京へ発つ前に、彼は局長の家に招かれた。荷造りの済んだ家に行った。外出の用意をして、局長夫婦と敏子の三人の姿が見えた。敏子の寂しそうな姿を見つめた。敏子は、以前に増して美しくなっていた。
「今日は最後の夜でね。君には、色々と世話になったし、敏子も会いたいと聞かないから、わざわざ来てもらったのだ。」
局長の話で敏子を見ると、敏子は俯いていた。旅館に部屋を取ってあるから、一緒に過ごしたいと言うことだった。

 彼は、その夜、梶原局長の家族に、温かいもてなしを受けた。
「君は、まだ独身で、身が軽い。おそらく来年の人事で、東京勤めになるから、覚悟しておいてくれ。」
話の途中で、突然の局長の言葉だった。そんなことが、彼の身に起きろう筈はないことだった。局長が、呆然としている彼に、念を押すように返答を求めた。
「はい。命令とあれば、どこへでも行きます。」
彼がそう答えると、沈みがちな顔をしていた敏子や、その母の顔が、急に明るくなった。
「本当ですよ。是非、いらっしてください。」
敏子と顔を見合わせた後に、母がそう言った。彼が、敏子を見つめていると、黒く深い瞳を輝かせ、深い頷きを見せた。
「私は、君には、本当に期待しているんだ。」
局長は、そう言った。大学出でもない自分が、何故本庁勤務になるのだろうか。大方、出向という形でのことになるのだろうと思っていた。
 旅館から帰る時、敏子一人だけが外に出た。彼に寄ってきて、急に彼の手を握り締めた。間近に顔を寄せて、小さな声で言った。
「私、貴方が好きです。焦がれる程、好きです。東京で待っています。必ず来てください。待っております。」
敏子は、そう言うと、小走りに旅館へ駆けていった。旅館の前で振り返り、手を振っていた。彼は、心温まるものを感じた。

 昇進してのポストでは、仕事の上で多くの軋轢があった。部下や上司の彼への対抗意識が、まともに当たってきたのだ。彼は、仕事の上でも負けることはできなかった。夜遅くまで、仕事の段取りを取っていた。しかし、自分の生活にまで、仕事を持ち込むことは極力避けようとした。それもままならない状態だった。
 意を決し、仕事の段取りを決めた。時間を定め、その時間における仕事の内容を定め、それを実行した。できないことについては、早く片付けることでカバーしていった。

 彼は、創作活動として、膨大な知識の前に立たされていた。知識はなくとも、小説は書くことができると思っていた彼だった。実に、甘い考えだった。小説も読まず、小説も知らずに、何故、小説が書けるのか、基本的な問題を無視した考えだった。
 人の歴史も、人間の思考も分からず、何故、その中に没入していけるのか。基本的な、自己に対する疑問が次々と現れた。誰かに師事することない自分にとって、知識は本を読む意外に道があるのだろうか。しかし、本を読むことは、実に骨の折れることである。他人の書いたものを理解することは、困難である。系統的に読破していく時間など、とても無かった。
 恵子は、羨ましい。一日全てが自分の時間なのだ。今までよりも、加速的に勉強しているだろう。彼の進歩の二倍も、いや、それ以上の速度で、彼から離れていっているのだろう。彼は、時々そう思うことがあった。そして、彼自身も、働くことを止めようと思ったことがあった。そんなことをしでかしたら、彼は、もう全てが無くなってしまい、生きてはいけまい。生きていくことが、小説を書くことの前提だった。

 役所から帰ると、彼は、直ぐ本に読み耽るのだった。夜も遅くなってから、小説の筆を走らせていた。全てが、上手く行く訳がない。しかし、弱音を吐いたら、後退することは際限のないことだった。ただ、思いのまま、前進することだった。効果的に仕事を進めて行くには、計画的に進めていかなければならない。時々、どの位の日数がかかるのか、計算したこともある。十数年もかかりそうな、時間が出てきた。彼は、それ程までに怠けてきたのかと、涙すら落とすことがあった。それでもやらなければならなかった。
 早く読むこと、そして理解すること、その方法を常に考えながら、急いで遂行していった。それも苦しいことである。やらなければならないこと、そして自分の苦しみと闘っていかなければならないこと、真剣に考えていかなければならないことだった。時として、彼自身の体のことなど、顧みることもないと言っても良かった。

 局長の約束は、果たされなかった。彼は、特に東京へ行くことを期待していた訳でなかった。本庁勤務となる。それ自体、彼には異常なことであった。それどころでなかった。彼は、山の片田舎に転勤させられてしまった。肩書きだけは、支所長ということだった。地元では、異例の若い支所長が来たということで大歓迎をしてくれた。

 

 

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